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納豆で感染症予防? 健康へと導く日本食

背景

近年、食品由来成分がウイルスのはたらきに影響する可能性に注目が集まっています。その中でもタンパク質分解酵素は、ウイルスが細胞にくっついたり入り込んだりするために必要なタンパク質を壊すことで細胞への侵入(≒感染)を防ぐのではないかと考えられています。納豆もその発酵過程でタンパク質分解酵素を生成しており、納豆成分がSARS-CoV-2 (新型コロナウイルス)とBHV-1(牛ヘルペスウイルス1型)の感染を予防するかどうかが調べられました。

結果

納豆抽出物をウイルスに直接作用させたところ、SARS-CoV-2とBHV-1のどちらでも、細胞への感染が強く抑えられました。この仕組みとして、ウイルスが持つ感染関連タンパク質が納豆抽出物の作用で分解・不活化されることが示されました。またこの作用は100℃で10分加熱すると失われ、納豆抽出物に含まれる熱に弱いタンパク質分解酵素が活性タンパク質であることが示唆されました。

コメント

本研究は納豆抽出物にウイルス感染を阻害する機能があることを示した基礎研究です。ポイントは、納豆に含まれる何らかのプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)がウイルス表面の重要なタンパク質を分解し、その結果として感染が抑えられていた可能性が高いことです。ただしこれは細胞実験の結果であり、納豆を食べた時に体内で同じような現象が起こるか、また人で感染予防や治療に役立つかどうかはまだ十分に確認されていません。

日常生活へのポイント

納豆はタンパク質やビタミンK、食物繊維などを含む栄養価が高い発酵食品として知られています。本研究はその成分がウイルスのはたらきを抑える可能性を示しました。ただし日常的な納豆の摂取でCOVID-19の予防や治療ができるというデータはなく、あくまで補足的な基礎研究という位置付けです。納豆を食べることは健康習慣として有益ですが、現時点での感染症対策としては予防接種や基本的な感染予防(手洗い・マスクなど)が重要です。

引用文献

Natto extract, a Japanese fermented soybean food, directly inhibits viral infections including SARS-CoV-2 in vitro, Mami Oba et. al., Biochem Biophys Res Commun. 2021 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34271432/

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