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味噌は筋肉にもいい?―発酵食品「味噌」の意外な健康効果―
背景
味噌は、大豆などを発酵させて作る日本の伝統的な発酵食品で、これまでにもさまざまな健康効果が報告されています。近年では、腸内細菌がつくる成分と筋肉の状態との関係にも注目が集まっています。
本研究では、高脂肪・高ショ糖食を与えたマウスに味噌を摂取させ、握力や筋肉量、腸内細菌、さらに腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸がどのように変化するかを調べました。
結果
味噌を摂取したマウスでは、味噌を摂取していないマウスと比べて握力が高く、筋肉の一つであるヒラメ筋の重量も多く保たれていました。
また、味噌を摂取したマウスでは腸内細菌の構成が変化し、腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸である酢酸、プロピオン酸、酪酸が増加しました。これらの短鎖脂肪酸は、便だけでなく、血液や筋肉でも高くなっていました。

コメント
この研究で興味深いのは、味噌の摂取による変化が腸だけでなく、筋肉にも見られたことです。研究者らは、味噌の摂取によって腸内細菌の構成が変化し、短鎖脂肪酸の増加などを通して、筋肉の炎症が抑えられ、筋力や筋肉量の維持につながった可能性を考えています。
つまり、「腸と筋肉」が腸内細菌のつくる成分を通してつながっている可能性を示した研究と言えます。
日常生活へのポイント
今回の研究だけで、「味噌を食べれば筋力が高くなる」と結論づけることはできません。しかし、普段から食べている味噌が、腸内細菌やその代謝物を通して筋肉にも影響する可能性を示した興味深いところです。
筋肉を健康に保つには、十分なタンパク質を摂ることや運動が基本です。そのうえで、味噌汁などの発酵食品を日々の食事に取り入れることは、腸と全身の健康を考えるきっかけになりそうです。
引用文献
Hashimoto Y, et al. Miso, fermented soybean paste, suppresses high-fat/high-sucrose diet-induced muscle atrophy in mice. J Clin Biochem Nutr, 2024
