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酢が腎臓結石を防ぐ!身近な調味料の意外なチカラ

背景

腎臓結石は再発しやすい病気として知られており、特に尿中のカルシウムが多いことや、結石をできにくくするクエン酸が少ないことがリスクになることが知られています。近年、身近な調味料である「酢」がこうした尿の成分に影響して結石予防に関わる可能性が注目されています。

結果

人を対象にした研究では、日常的に酢を摂っている人は、摂っていない人に比べて、尿中のクエン酸が多く、カルシウムが少ないことが示されました。ラットにおいても同様の結果が見られています。さらに細胞・組織レベルの解析から、酢酸は腎臓でクエン酸やカルシウムの出入りを調整する仕組みに遺伝子レベルで働きかけ、最終的に結石ができにくい尿の状態へ導くことが示されました。加えて、結石の患者を対象にした試験では、酢の継続摂取により結石の再発リスクの低下が確認されました。

コメント

酢は単なるすっぱい調味料ではなく、体の中の腎臓のはたらきを遺伝子レベルで調節する仕組みに関わり、結石ができにくい尿の環境をつくる可能性が示されました。こうした作用はヒトの尿分析や患者を対象とした試験でも確認されており、「発酵調味料が体の中の調節機構に影響」し、発症や再発のリスクを低下させる新しい予防の考え方として注目されます。

日常生活へのポイント

いつもの食事に少し酢を加えるだけで、将来の腎結石リスクを低下させることができるかもしれません。酢は毎日の食卓に取り入れやすい調味料です。ドレッシング、酢の物、飲み物やスープなどに無理なく取り入れて、「おいしさ」と「予防」を一緒に意識してみるのもよさそうです。

引用文献

W. Zhu et al., Dietary vinegar prevents kidney stone recurrence via epigenetic regulations., 2019

https://www.thelancet.com/journals/ebiom/article/PIIS2352-3964(19)30379-2/fulltext

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