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毎日のケフィアが腸内細菌に与える変化

背景

ケフィアは、乳酸菌や酵母など複数の微生物の働きで牛乳を発酵させた、コーカサス地方発祥の飲み物です。見た目は飲むヨーグルトに似ていますが、多様な微生物が発酵に関わることが特徴です。
本研究では、健康な若者がケフィアを毎日飲むことで、腸内細菌がどのように変化するかを調べました。参加者はケフィア、牛乳、ヨーグルトの3群に分かれ、それぞれ1日150 mLを14日間摂取しました。

結果

ケフィアを14日間摂取した後には、Bifidobacterium breveなど乳酸の産生に関わる菌や、短鎖脂肪酸の産生に関係するBlautia属の一部などが増加しました。短鎖脂肪酸は、腸内細菌が食物成分を利用してくつる物質で、腸のバリア機能などに関わっていることが知られています。

一方、腸内細菌全体の多様性や構成には明確な変化がみられませんでした。つまり、ケフィアは腸内細菌全体を大きく変化させるというより、特定の菌の割合に影響を与えた可能性があります。

コメント

この研究から、ケフィアの継続摂取によって、乳酸や短鎖脂肪酸の産生に関係する腸内細菌を増やす可能性が示されました。興味深いのは、腸内細菌全体の多様性が大きく変わったわけではなく、特定の菌に変化がみられたことです。発酵食品を食べることで、もともと腸内にいる菌のバランスが少しずつ変化する可能性を示した結果といえます。
ただし、短鎖脂肪酸そのものを直接測定したわけではなく、腸内細菌の変化が健康状態の改善につながったかどうかも確認されていません。また、ケフィア群は13人、摂取期間は14日間と小規模で短期間の研究です。今回の結果を確かめるには、より多くの人を対象とした長期的な研究が必要です。 

日常生活へのポイント

ケフィアは、腸内細菌全体を大きく変えるというより、もともと腸内に存在する一部の細菌に影響を与える可能性があります。ただし、「ケフィアを飲めば必ず腸内環境が改善する」と結論づけることはできません。ケフィアも、ヨーグルトやその他の発酵食品と同じように、毎日の食生活に無理なく取り入れられる発酵食品の一つです。製品によって発酵に関わる微生物の種類や成分は異なるため、「同じケフィアでも中身は同じとは限らない」という点も、発酵食品の面白さの一つかもしれません。

引用文献

Evaluation of kefir consumption on gut microbial diversity in a healthy young population using full-length 16S rRNA sequencing, 2025

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12134070/pdf/fmicb-16-1587831.pdf

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